「市役所を辞めたい」
そんな思いが芽生えたとき、真っ先に悩むのが「家族にどう伝えるか」ではないでしょうか。
市役所職員として安定した生活を送ってきた中で、退職という選択は大きな決断です。
だからこそ、一人で決めるのではなく、家族と共有し、納得と応援を得ながら新しい一歩を踏み出すことが大切です。
この記事では、私自身が市役所を退職した経験をもとに、家族への伝え方とその準備方法を、具体的なステップと実例を交えて紹介します。
退職は“逃げ”ではなく“計画”された再出発
「公務員を辞めるなんてもったいない」、「安定を捨てるなんて家族に申し訳ない」と思う気持ちは自然なことです。
でも、本当に大切なのは「自分の人生をどう生きたいか」。
まずは、自分自身がこの決断に自信を持つことが、家族との対話にもつながりますよ。
家族に理解してもらうための準備5ステップ

どんな家族構成でも、まずは準備を整えることが大切です。
以下の5ステップを踏むことで、冷静に、そして説得力のある説明が可能になります。
① 自分の気持ちを整理する
まずは退職したい気持ちを整理しましょう。
「なぜ退職したいのか」「今後どうしたいのか」を、思考を整理していきましょう。
ここでは、退職後にどんな仕事やどんな生活をしたいのか、というビジョンを明確にすることが大事です。
別の記事で退職に向けたロードマップを解説しています。↓↓
② 数字で可視化する(収支・貯蓄・再就職プラン)
貯蓄残高・退職金・再就職や独立までの期間と必要資金など、具体的に数字を計算してみます。
毎月の家計の支出を把握し、貯蓄と退職金でどれくらいの期間生活が成り立つのか試算しておきましょう。
子どもがいる方は教育費の推移も含めて試算します。
具体的な数字を出しておくことで、家族への説明の説得力が増すと同時に、自分自身の退職への安心感が得られますよ!
金融庁のライフプランシミュレーターも参考にしてみてくださいね。
退職金については下記の記事で解説しています。↓↓
③ 今後1年間のロードマップを描く
転職活動、事業開始、資格取得など、月ごとの行動計画を作成しましょう。
具体的な活動予定を立てることで、退職の本気度と今後への安心感を家族に伝えることができます。
計画的、かつ前向きな退職であることがイメージできるロードマップにしましょうね!
④視覚的に伝える資料を作成する

家族に退職の話をするとき用の資料を作成しましょう。
言葉だけ・感情だけでは相手は理解してくれません。
②・③で調べた内容を紙に書きだしたり、Excelでまとめたりしておきます。
作成する資料は、次のことを意識しながら整えてくださいね。
- ひとりよがりな内容になっていないか
- 相手の不安を解消できるか(重要)
参考に、私が退職の説明をしたときの家計データを表にしたExcelデータを置いておきます。
⑤ 話し合いは2度3度と行う
④の資料が完成したら、家族に退職の意思を伝えてみましょう。
このとき、一度にすべての話をするのではなく、段階的に伝えることを意識してください。
「退職したい」と急に言われても、相手は混乱して説明が耳に入ってこないかもしれません。
まずは自分の気持ちを伝え、後日、改めて説明をするのがいいですね。
もちろん、相手が冷静に聞いてくれるようなら、一度にすべて話してしまうのもOKです。
一度にすべて話をする場合でも、後日改めて話し合いをするよう心がけてくださいね。
家族に退職の応援をしてもらえるようにしよう
家族との話し合いでは、「説得」をするのではなく、「共感」「応援」してもらえるよう努めましょう。
退職は自分だけのことではなく、家族の重要事項です。
家族に「味方」になってもらうと、その後が非常にスムーズに運びますよ!
味方になってもらうためには、相手の不安を解消する必要があります。
このあたりは記事後半で説明していきますね。
今の状況に悩んでいるなら専門家に相談してみよう
多くの市役所職員が「今のままでいいのかな…」と悩んでいるのは事実です。
実際、退職者数は近年増えており、20代・30代の自治体職員(都道府県職員を除く)の退職者数は年間2万人を超えました。

もはや市役所職員の退職は珍しいものではなくなってきているのです。
また、中には退職まではいかずとも、今のキャリアに悩んでいる人が多いのも事実です。
「このまま定年まで働くイメージがわかない」
「自分の強みがわからない」
「今の仕事を辞めたとしても他に何がやりたいかわからない」
「そもそも辞める・辞めないの判断ができない」
こういう思いを抱いてモヤモヤしている方は、ぜひ専門家に相談してみましょう。
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市役所退職の伝え方のコツ
家族に退職について伝えるのは勇気がいることですが、しっかり準備をしておけば大丈夫です。
ここでは、退職について伝えるコツを紹介します。
大原則は「家族の問題」として伝えよう

①「私」ではなく「私たち」視点で話す
退職するのは「私」ですが、退職後の生活は「私たち」が共有するものです。
退職の説明も「私たち」に視点を置きながら話すと、相手は共感しやすくなります。
人生設計を「二人で考える」姿勢を大切にしてくださいね!
- 「これから私たちの生活をどうしていくかを考えて、退職という選択をしたいと思ってる」
- 「家族として私たちにとって一番いい未来は何かを考えて、この決断を一緒に考えてほしい」
②生活費・将来設計を共有する
家族にとって退職後の最大の不安は、何といっても「お金の問題」です。
「市役所を退職しても家計は心配ないよ」と、根拠を含めて説明するのはとても大事なことですね。
家計シミュレーション表などを共有し、「○年は生活費をまかなえる」と数値で示すのがおすすめです。
貯金や投資で退職後の資金を作っておいてくださいね!

私は「今後3年は無収入でも問題ない」ことをデータと一緒に説明しました。
③感情面のケアを忘れないこと
再度の記載になりますが、1回目は事実説明だけで終える意識で説明しましょう。
家族が本音を言いやすいよう、 2回目以降で具体的な話をするのが理想です。
また、「こんな話をしてごめんね」、「不安なことや心配ごとがあればなんでも聞いて」など、相手をいたわる言葉もしっかり伝えるようにしてくださいね!
子供がいる場合はより綿密な裏付けを用意しよう

子供がいる場合、安定している公務員を辞めることはリスキーに映ります。
そのため、より綿密な説明が必要です。
①子どもの生活は今までと変わらないことを伝えよう
市役所を辞めても子どもの生活が変わらないことは、家族にとって重要な要素です。
「今までより子どもとの時間がとれる」などのポジティブな内容があると、より効果的ですね。
②教育費もしっかり考えていることを伝えよう
将来設計を説明するにあたって、子どもの教育費を含めることを忘れないようにしてください。
市役所を退職するために、「子どもの進路に影響がでることはない」としっかり伝えるようにしましょう。

個人的には、児童手当を運用することで、将来の教育費に目途が立ったのも大きかったです。
③子どもへの説明は年齢に応じて
小学生にもなると、親が市役所に勤めていることは理解しています。
当然、辞めることも理解できますので、「パパ(ママ)は新しいことにチャレンジするんだよ」と、前向きに伝えるのがおすすめです。
小学生でも高学年以降は大人と同じように、親の退職は不安になるはずです。
しっかりと子どもの生活に変わりはないことを説明し、安心させてあげてください。

私が市役所を辞めたとき、子どもは小学校2年生でした。
退職に関しては、「パパは市役所を辞めて、新しいことにチャレンジするから応援してね!」と伝えました。
親からは厳しい意見を貰うことを覚悟!

①自分の親へは「誰にも迷惑をかけない」ことを伝えよう
自分の親は最大の敵になるかもしれません。
親としては、「せっかく市役所に勤めているのに」と思うはずです。
特に結婚していて、子どもがいる場合は「市役所を辞めてどうするんだ」と、親だからこそ厳しい対応をしてくることも想定されます。
ここで重要なのは「市役所を辞めても誰にも迷惑はかけない」「しっかりとライフプランを立てたうえでの決定である」ことを伝えることです。
あなたの熱意は、きっとご両親にも届きますよ!
②配偶者の両親への説明は配偶者と連携して
義両親への説明は、もしかすると一番心理的なハードルが高いかもしれませんね。
ここでは、「自分勝手な退職」という印象を避けるため、夫婦同席で話すのが理想的です。
そのためにも、配偶者には味方になってもらいたいところ。
しっかりと夫婦で話し合ったうえで、義両親へ説明に行くようにしましょう。

義両親には、事前に妻からやんわりと伝えておいてもらいました。
そのため、説明するときは資料を用いて、冷静に話を聞いてもらうことができました。
退職の説明をうまく進めるための “+α テクニック”
心配ポイントへの想定問答を作っておく
聞かれた質問に答えられないようだと、相手を不安にさせてしまうかもしれません。
そこでおすすめなのが、事前に想定問答を作成しておくこと。
想定問答作成は、市役所職員としてのスキルを最も活かせるかもしれないですね。
”家族が不安になるであろうポイント”や、”気になるであろう今後の対応”について、「こんな質問がくるのでは?」と、あらかじめ質問を想定しつつ、回答を用意しておきましょう。
FP(ファイナンシャルプランナー)に相談しよう

退職の説明にはお金の見通しが重要です。
そこで、お金の専門家であるFP(ファイナンシャルプランナー)の手を借りるのは非常におすすめ。
FPへの相談は、退職後のライフプランを考える際に役立ちますし、また家族への説明材料にもなります。
「第三者の意見」として説得力ある話をするためにも、FPへの相談はかなり効果的ですよ!
- 家計の持続可能年数と毎月の生活上限費用
- 教育費や住宅ローンのシミュレーション
- 再就職・副業プランの現実性と税金面のアドバイス
- 老後資金や年金額の見通し
FPには、このあたりを中心に確認しつつ、ライフシミュレーションの資料を貰っておきましょう。
Q&A
- 配偶者や親が反対した場合、どう説得すればいいですか?
感情まかせに説得するよりも「事実と計画」を伝えることが重要です。
生活設計・教育費・再就職プランなどを可視化して、安心感を与えましょう。
- FPってどこで相談できますか?
全国の金融機関やオンライン相談サイトで対応可能です。
ただし、FPにも得意・不得意分野があります。
- 家計シミュレーションってどうやって作ればいいですか?
ExcelやGoogleスプレッドシートで簡単に作成可能です。
また、金融庁のHP上にライフプランシミュレーターがありますので、試してみるのもおすすめです。
まとめ:丁寧な説明が「退職=不安」を「応援」に変える
家族に市役所退職を伝えるとき、一番大切なのは「気持ち」と「準備」です。
しっかりと自分の人生に向き合い、将来設計を描いたうえで丁寧に伝えれば、家族はきっと味方になってくれます。
「どうせ反対されるから…」と諦めず、自分の人生を真剣に考えた姿を見せましょう。
あなたの本気は、きっと家族の心にも届きますよ!
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