市役所を辞めたいと考えたとき、「いつ辞めるのが一番いいのだろう?」と悩む方は多いと思います。

実際に私も市役所を退職する際、このタイミングについてはかなり頭を悩ませました。

退職の時期は、人事異動や同僚への配慮だけでなく、お金や税金、転職活動のスケジュールなどにも大きな影響を与えます。

そこで今回は、市役所の自己都合退職に焦点をあて、代表的な「3月末退職」と「12月末退職」を中心に、市役所を辞めるおすすめの時期を整理しました。

金銭面から見たおすすめ時期

1.ボーナス受給月(6月・12月)

ボーナスをもらった公務員男性

お金の面で最もお得なのは6月末、または12月末のボーナス入金月に辞めること。

たとえば3月末に退職する場合、本来なら「あと3か月働けば6月のボーナスが貰える」わけです。

そう考えると、3か月働いた分のボーナスが支給されないのは、もったいないですね。

ボーナス支給月に退職すれば、そのような「もったいない」期間が発生しません。

市役所のボーナスは一般的に、半年ごとに給料約2か月分支給されます。

3か月働いたら1か月分のボーナスが欲しいところですね。

2.退職金が増える月(3月など)

退職金は勤続年数によって変わります。

そこでおすすめなのが、勤続年数が「+1年」になるタイミングでの退職

具体的には、4月入庁の方の場合は3月末7月入庁の方の場合は6月末で丸1年の勤務となります。

ただ、退職金の計算方法が「半年以上1年未満の勤務は1年繰り上げる」などのルールがあれば話は別です。

先の例でいうと、4月入庁の方は9月末7月入庁の方は12月末で辞めても退職金が1年分増えることになります。

このあたりは、所属する市役所の退職金ルールを確認しておきましょう。

私が勤務していた市役所は、6か月以上は切り上げ、6か月未満は切り捨てでした。

ボーナス月と退職金が増える月、どちらで退職するのが得?

具体的に、ボーナス月12月と退職金が増える3月、どちらの月に辞めるのが得か考えてみましょう。

大雑把ではありますが、1年長く働くと退職金が給料1か月分増える前提です。

具体的には次のようなイメージです。(月給30万円の市役所職員の場合)

項目12月末退職3月末退職
 冬のボーナス(約2か月分)60万円60万円
 退職金基準どおり12月末退職の基準額+30万円
 合計金額60万円90万円
 前のボーナス月(6月)以降の勤務期間6か月9か月
 1か月の平均10万円10万円

実は12月に退職しても3月に退職しても、1か月の平均受け取り額はほぼ変わらないんですね!

とはいえ実際は、ボーナスが2か月分+α(例:2.25月分)あることや、特に10年未満の勤続年数では退職金の伸びが低い(例:+0.9か月)などを考えると、ボーナス月に辞める方が若干お得ではあります。

3.税金を考えると12月末退職がベスト

貰えるお金の損得ではありませんが、12月に退職すると税金面での計算が楽になります。

というのも、税金の計算は「前年の所得」に応じて計算されるからです。

具体的には「1月から12月までにいくら給料やボーナスをもらったか」をベースに税金の計算をします。

税計算をシンプルにしたい、という方は12月退職がいいでしょう。

起業独立する方は12月退職がおすすめ

転職する場合は転職先に「市役所勤務分の源泉徴収票」などを提出すれば、会社で年末調整をしてくれますが、問題は起業独立する方です。

起業独立する場合、初年度は売り上げもあまり見込めず、赤字になりやすいものです。

事業が赤字で税金が少なくなるかと思いきや、「市役所勤務時の3か月分の給料が影響して税金が高くなった」なんてことになるかもしれません。

転職活動を見据えたベストタイミングは3月

市役所から民間企業に転職する場合、求人が増える時期に転職活動を行うのが理想です。

年度初めの4月や下半期の始まる10月から勤務するイメージで転職活動をするといいでしょう。

また、区切りの良い時期から勤める方が、新しい職場にも馴染みやすかったりします。

そう考えると、3月末に市役所を退職する前提で転職活動を進めるのは理にかなっていますね。

市役所から民間企業への転職活動は下記の記事を参考にしてくださいね!

子供の転校が絡むなら3月末退職がおすすめ

特にあなたに子どもがいて、なおかつ新たにやりたい仕事が引っ越しを伴うようなものであれば、市役所退職の時期は慎重に考える必要があります。

というのも、転職は子どもの転校が絡むことがあるからです。

子どもにとって転校は大きな負担になるものです。

できれば子どもが4月から新しい学校に通えるよう、転職時期も配慮したいですね。

雰囲気的なベストタイミングは3月

市役所を退職する若手公務員男性

市役所の雰囲気的に退職しやすいのは間違いなく3月末です。

定年退職者と一緒に退職すると、なんとなくセレモニー的雰囲気の中で辞めることができます。

また、退職する人が多いので、自身の退職が目立たないこともメリットのひとつです。

3月以外の退職だと、退職する人が少ないので、悪い意味で目立ってしまうんですよね。

円満退職を意識しているなら、3月末の退職がおすすめですよ!

3月末日って、独特の雰囲気ですよね。

退職する人があいさつ回りでどんどん顔を出してくれるので、「ちょっとしたお祝い感」を感じられる日というイメージです。

おすすめの退職時期と退職プラン

おすすめの退職時期は、区切りのいい3月末、またはボーナス月の6月・12月です。

その中でも個人的におすすめなのは、12月末退職

12月末であれば市役所の区切りとしても決して悪い時期ではありません。

次年度の予算案もほぼ形にはなっている時期ですし、年明け1月から意識する「次年度に向けた準備」を後任に託すこともできます。

年度末より有休の取得がしやすい時期なので、退職前の有休消化にも適していますね。

特におすすめは”12月末退職・4月リスタート”

私が個人的に後悔しているのは、退職後にリフレッシュ期間を取らなかったこと

せっかく市役所の仕事に一区切りつけたのに、すぐに新たな仕事に意識を切り替えなくてはならないのは結構大変でした。

そこでぜひ検討してほしいのが、”12月末退職・4月リスタート”です。

退職後3か月のリフレッシュ期間を取ったうえで、4月から新たな環境で生活をスタートするのはどうでしょう。

今まで一生懸命市役所で働いてきたのですから、3か月くらいゆっくりしてもいいですよね!

今の状況に悩んでいるなら専門家に相談してみよう

多くの市役所職員が「今のままでいいのかな…」と悩んでいるのは事実です。

実際、退職者数は近年増えており、20代・30代の自治体職員(都道府県職員を除く)の退職者数は年間2万人を超えました

過去10年間の自治体公務員の普通退職者数のグラフ
総務省「地方公務員の退職状況等調査」から抽出・計算

もはや市役所職員の退職は珍しいものではなくなってきているのです。

また、中には退職まではいかずとも、今のキャリアに悩んでいる人が多いのも事実です。

「このまま定年まで働くイメージがわかない」
「自分の強みがわからない」
「今の仕事を辞めたとしても他に何がやりたいかわからない」
「そもそも辞める・辞めないの判断ができない」

こういう思いを抱いてモヤモヤしている方は、ぜひ専門家に相談してみましょう。

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Q&A

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市役所は「いつでも」辞められるのですか?

3月や12月でなくても、あなたが希望する日付で退職することができます

自己都合退職であれば、最低でも30日前まで、通常は2・3か月前に伝えることだけ忘れないようにしましょう。

とはいえ、退職するまでにはいくつものステップがあります。

詳しくは別記事にまとめていますのでご覧ください。

税金面で有利な退職の時期はいつですか?

退職の時期による税金の有利不利は基本ありません。

ただ、市役所退職後に起業する方と、税金の計算をわかりやすくしたい方にとっては、12月退職のほうが都合がいいことが多いのは確かです。

退職金は退職の時期によって変わりますか?

退職金は退職の時期で変わります。

まず、自己都合退職と定年退職で大きく金額が変わります。

また、勤続年数によっても退職金は変わります。

「退職金いくらかな?」と疑問を持っている方は、別記事をご覧ください。

退職前に有休をしっかり消化するにはどうすればいいですか?

有休はしっかり消化してから退職するようにしましょう。

年度末は次年度への準備で有休消化が難しい場合が多いため、早めに上司に相談することが大切です。

例えば「2月末で退職し、3月は有休消化に充てる」といった方法を取る人もいます。

計画的にスケジュールを立てることで、有休を無駄なく使うことができます。

詳しくは下記の別記事をご覧ください。

まとめ:自身が求めるものを見極めたうえで退職日を設定しよう

市役所を辞めるタイミングは、一見すると「いつ辞めても同じ」ように思えますが、実際には金銭面や税金、転職活動のしやすさに大きな差が生じます。

「円満退職」「子どもの転校」「転職時期」などを重視するなら3月末の退職。

「少しでも金銭的に得な時期」「税金面のシンプルな処理」などを望むなら12月末退職がいいでしょう。

どちらを選んでも区切りの良い新しい一歩を踏み出せるはずです。

大事なのは退職後の人生です。

退職後の生活がスムーズにリスタートできる退職時期を検討してくださいね!

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