公務員の仕事を続けていると、少なからず精神的に追い込まれることがありますよね。
仕事の責任が重い、上司との相性が悪い、住民対応で心がすり減るなど、メンタルを崩す要因は本当にたくさんあります。
では、いざ相談してみようと思ったとき、あなたは誰に相談しますか?
家族や友人、同僚に相談するのも間違ってはいませんが、メンタル的な内容は話しにくいのも事実です。
そこで専門家に相談しようにも、「精神科に行くほどなのかな」「カウンセリングって何をするところ?」「キャリア相談とカウンセリングは何が違う?」など、どこに相談したらいいか迷ってしまう人も多いと思います。
そこでこの記事では、仕事がつらい公務員向けに、精神科・カウンセリング・話し相手サービス・キャリア相談・転職エージェントの違いを整理してみたいと思います。
特に今回伝えたいのは、「病気休暇や休職が必要なほどではないが、明らかにメンタルがつらい」という方こそ、相談していいということです。
限界になる前に、自分の状態に合った相談先を見つけてほしいと願っています。
仕事がつらいとき、“退職か我慢か”で考えなくていい

仕事で追い込まれると、どうしても思考が極端になりやすいものです。
「もう辞めよう」とか、「辞められないなら我慢するしかない」、「休むほどではないから、自分が耐えるしかない」などと、退職か我慢かの二択で考えてしまいがちです。
でも本当は、そんなときこそ、第三者に相談して、自分の状態を整理することが大事なんですね。
公務員の悩みは、身近な人に話しにくいものです。
- 同僚に話せば噂になりそう。
- 上司に話せば評価に響きそう。
- 人事に相談すれば大ごとになりそう。
- 家族に話せば心配されそう。
こんなことを考えているうちに、結局ひとりで抱え込んでしまう人もいます。
けれど、悩みを相談することは決して悪いことではなく、むしろ限界になる前に自分を守るための大事な行動なのです。
ただし、相談先にはそれぞれ役割があります。
精神科や心療内科、カウンセリング、キャリア相談などは、似ているようで相談する目的が違います。
まずは、それぞれの違いを知ることから始めてみましょう。
まず精神科・心療内科に相談した方がいい状態

最初に大事なことをお伝えします。
眠れない、食欲がない、涙が止まらない、出勤できないなど、心身の不調が強く出ている場合は、カウンセリングだけで済ませず、精神科・心療内科などの医療機関に相談してください。
たとえば、次のような状態が続いている場合です。
- 眠れない日が続いている
- 食欲がない、食事があまり取れない
- 涙が止まらない
- 動悸や息苦しさがある
- 仕事に行けない、出勤が難しい
- 消えたい、いなくなりたい気持ちがある
- 病気休暇や休職を考えている
このような状態が続く場合は、「誰かに話せば楽になるかも」という段階を超えている可能性があります。
もちろん、カウンセリングが役に立たないという意味ではありませんが、診断や治療、薬の処方、病気休暇や休職に必要な診断書の作成は医師の役割です。
そのため、心身の不調が生活や仕事に影響している場合は、まず医療機関に相談することも大切です。
特に、「いなくなりたい」「自分を傷つけたい」と感じる場合は、ひとりで抱えず、医療機関や公的な相談窓口につながってください。
なお、この記事は医療的な診断や治療方針を示すものではありません。
ここで挙げている症状は、あくまで「医療機関への相談も検討したい目安」です。
不調が続いている場合や、生活・仕事に支障が出ている場合は、自己判断で抱え込まず、精神科・心療内科などの医療機関に相談してください。
受診を優先した方がいいサイン
| 今の状態 | 相談先の目安 |
|---|---|
| 眠れない日が続いている | 精神科・心療内科 |
| 食欲がない、体重が落ちている | 精神科・心療内科 |
| 涙が止まらない、出勤前に泣いてしまう | 精神科・心療内科も含めて検討 |
| 動悸、息苦しさ、吐き気がある | 精神科・心療内科 |
| 出勤できない | 精神科・心療内科 |
| 消えたい気持ちがある | すぐに医療機関・公的相談窓口へ |
| 病気休暇や休職を考えている | 精神科・心療内科 |
特に、「死にたい」「消えたい」「自分を傷つけたい」という気持ちがある場合は、ひとりで抱えないでください。
夜間や休日であっても、救急、地域の相談窓口、いのちの電話など、すぐにつながれる場所を探してください。
病気休暇や休職を考えているなら医療機関が入口になる
公務員が病気休暇や休職を取得する場合、基本的には診断書が必要です。
そのため、「しばらく休まないと無理かもしれない」と感じているならば、精神科や心療内科などの医療機関に相談するのが現実的です。
近くの精神科・心療内科に行くのが難しい場合は、オンライン診療に対応している医療機関を探す方法もあります。
ただし、症状が強い場合や緊急性がある場合は、オンラインだけで済ませようとせず、救急や地域の相談窓口も含めて早めにつながってください。
すでに出勤が難しい、病気休暇や休職を考えているという方は、相談先の整理だけでなく、実際の休み方も確認しておくと安心です。
公務員の病気休暇・休職の取り方については、こちらの記事で詳しくまとめています。
そこまでではないけれど、メンタルに不調を感じる人もいる
一方で、すべての人がすぐに病気休暇や休職を考えているわけではありません。
「毎日なんとか出勤しているけど、仕事のことを考えると気分が重い」
「休日も仕事のことが頭から離れない」
「人間関係のことで、同じことを何度も考えてしまう」
「辞めたいのか、休みたいのか、自分でも分からない」
こういう段階の人こそ、実は多いのではないでしょうか。
言い換えると、「病院に行くほどではないけど、このまま一人で抱え続けるのはつらい」という状況ですね。
私としては、この段階での相談は正しいと思っています。
カウンセリングというと、深刻な悩みがある人だけが受けるものだと思われがちですが、本来はもっと気軽に使っていいものです。

私は大学で臨床心理学を専攻していました。
友人には臨床心理士になった人も多くいますが、彼らは「カウンセリングをもっと身近にしたら、みんなもっと生きやすいのに」と言っています。
もちろん、強い症状がある場合は医療機関が優先です。
ただ、そこまでではないけれど、メンタルに不調を感じている段階で相談することには、大きな意味があります。
限界まで我慢してから相談するのではなく、「まだ働けているけれど苦しい」、「誰かに話して気持ちを整理したい」という段階で第三者に話してみるのが、結局は自分を守るための選択になりますよ。
相談先は大きく分けて5つある
では、今の仕事がつらいとき、実際の相談先はどこになるのでしょうか。
大きく分けると次の5つです。
| 相談先 | 向いている人 | できること |
|---|---|---|
| 精神科・心療内科 | 体調や生活に支障が出ている人 | 診断、治療、薬の処方、診断書 |
| 専門カウンセリング | 気持ちや考えを整理したい人 | 心理的な支援、継続的な面談 |
| 傾聴・話し相手サービス | まず話して楽になりたい人 | 愚痴や悩みを聞いてもらう |
| キャリアカウンセリング | 働き方や今後の方向性を考えたい人 | 仕事・転職・退職の整理 |
| 転職エージェント | 今の仕事を変えたい人 | 求人紹介、応募書類、面接対策 |
どれが一番よいというものではなく、自分の状態や目的に合った相談先を選ぶことが大事になります。
専門的に気持ちを整理したいならカウンセリング

仕事のストレスや人間関係の悩みを専門的に整理したい場合は、カウンセリングが選択肢になります。
カウンセリングでは、カウンセラーとの対話を通して、自分の気持ちや考えを整理していきます。
- 上司との関係がつらい
- 職場にいるだけで緊張する
- 人にどう思われるか気になりすぎる
- 仕事のことを考えると不安になる
- 辞めたい気持ちがあるけれど、自分でも理由が分からない
- 家族や同僚には話せないことがある
こうした悩みを、安心して話せる場所として使うことができますよ。
公認心理師・臨床心理士に相談するケース
不安や落ち込みが強い場合や、自然と涙が出るような状態がある場合は、話し相手になってくれるサービスよりも、公認心理師や臨床心理士などの専門資格を持つ人への相談を優先したいところです。

公認心理師は、心理職の国家資格。
臨床心理士は、大学院での専門的な訓練や試験を経て認定される心理専門職の資格です。
どちらも、心理的な悩みに対して専門的に関わる資格です。
「不安が強くて、仕事のことを考えるだけで涙が出る」
「職場の人間関係を思い出すと苦しくなる」
「同じことを何度も考えてしまう」
「気持ちを自分だけでは整理できない」
という場合は、専門的なカウンセリングを検討していいと思います。
心理職の専門家に相談することで、自分の状態を少し客観的に見つめやすくなるはずです。
カウンセリングでは診断や薬の処方はできない
一方で、カウンセリングでは診断や薬の処方はできません。
病名を知りたかったり、薬が必要か相談したかったり、または病気休暇などを想定して診断書が必要な場合は、医療機関に相談する必要があります。
もちろん、カウンセリングと医療機関は、どちらか一方だけを選ぶものではなく、必要に応じて、併用することもありますよ。
公認心理師・臨床心理士に相談するには?
「公認心理師や臨床心理士に相談したい」と思っても、実際にどこで探せばいいのか分からない人もいると思います。
相談する方法としては、主に次のようなものがあります。
| 探し方 | 特徴 |
|---|---|
| 医療機関 | 精神科・心療内科などで、心理士によるカウンセリングを受けられる場合がある |
| カウンセリングルーム | 公認心理師・臨床心理士が開業している相談室を利用する |
| オンラインカウンセリング | 自宅から相談でき、プロフィールを見て選びやすい |
| 職場の相談窓口・EAP | 自治体や共済、外部委託の相談サービスを使える場合がある |
医療機関でカウンセリングを受ける
医療機関によっては、医師の診察とあわせて、公認心理師や臨床心理士によるカウンセリングを受けられる場合もあります。
受診前に、カウンセリングを実施しているか確認しておくと安心です。
カウンセリングルームを探す
公認心理師や臨床心理士が開業しているカウンセリングルームを利用する方法もあります。
カウンセリングルームでは、仕事の悩みだけでなく、人間関係、不安、家族関係、考え方の癖などを継続的に相談できます。
自宅や職場に近い場所を探す場合は、「地域名+カウンセリング」で検索してみてください。
また、日本臨床心理士会のホームページから心理相談機関を探す方法もあります。
オンラインカウンセリングを使う
最近は、オンラインで公認心理師や臨床心理士に相談できるサービスもあります。
オンラインカウンセリングのメリットは、自宅から相談できることです。
また、サービスによっては、カウンセラーのプロフィールを見て、資格や得意分野を確認してから選べます。
たとえば、うららか相談室では、公認心理師や臨床心理士を選んで相談することができます。
また、Kimochi(キモチ)に登録されたカウンセラーはすべて公認心理師です。
職場の相談窓口やEAPを確認する
所属する自治体では、職員向けのメンタルヘルス相談窓口や、外部委託の相談サービスが用意されているはずです。

いわゆるEAP、職員相談、メンタルヘルス相談などですね。
職員向けに用意されている制度なので、仕事の悩みや職場のストレスを相談しやすいのが特徴です。
もし職場の制度に抵抗があるなら、外部のカウンセリングルームやオンラインカウンセリングを選ぶのも一つの方法だと思います。
まず話して楽になりたいなら傾聴・話し相手サービス

- とにかく誰かに話を聞いてほしい
- 職場の愚痴を吐き出したい
- 家族や同僚には言えないことを話したい
- 専門的な分析より、まず受け止めてほしい
こういう場合は、傾聴型の相談サービスや、話し相手サービスが合うこともあります。
認定心理士や傾聴型の相談員がいるサービスもある
オンラインカウンセリングや相談サービスには、公認心理師・臨床心理士だけでなく、認定心理士や傾聴を中心とする相談員が在籍していることもあります。

認定心理士は、大学で心理学の基礎を学んだことを示す資格です。
そのため、「認定心理士=臨床的なカウンセリングの専門家」というわけではありません。
専門的な心理療法を受けたい場合は、公認心理師や臨床心理士が在籍しているかを確認した方が安心です。
一方で、「心理学を学んだ人に話を聞いてほしい」とか、「まずは気持ちを吐き出したい」、「専門的な治療というより、話して少し楽になりたい」といった場合は、認定心理士などの傾聴型サービスも選択肢になります。
傾聴・話し相手サービスの見つけ方
このあたりは、オンラインの得意分野です。
ビデオ通話だけでなく、電話相談やチャット相談ができるサービスもありますので、好みの手段を選ぶといいでしょう。
たとえばTALKFULLNESS(トークフルネス)はお悩み相談、愚痴聞きに対応したサービスで、格安の体験カウンセリングサービスもあります。
また、coconara(ココナラ)はリーズナブルに愚痴をこぼすのに向いています。
カウンセラーとの相性も大切
カウンセリングを受けるときは、資格や料金だけでなく、カウンセラーとの相性も大切です。

むしろ、カウンセラーとの相性が最も大事だといってもいいくらいです。
どれだけ経験のあるカウンセラーでも、「なんとなく話しにくい」とか、「分かってもらえていない気がする」などと感じてしまうことがあります。
もちろんこれは、相談する側が悪いわけでも、カウンセラーが悪いわけでもありません。
人と人との関わりなので、相性があるのは自然なことなんですね。
合わないと感じたら変えてもいい
一度相談して「少し違うかも」と感じたら、別のカウンセラーに変えても大丈夫です。
カウンセリングが合わなかったのではなく、その人との相性が合わなかっただけかもしれません。
特に公務員の悩みは、少し特殊な面もあります。
公務員の事情をすべてわかってもらえなくても、「自分の気持ちを理解してもらえている」と感じるカウンセラーに相談することがとても大事なんですね。
カウンセラーと合わなかったからといって、「相談しても意味がない」と思わず、別のカウンセラーに相談してみてください。
オンラインカウンセリングは「選べる」からこそ迷いやすい

ここで一度、オンラインカウンセリングについてメリットとデメリットを洗っておきましょう。
特にコロナ禍以降、急速に進展したのが、オンラインカウンセリングです。
オンラインカウンセリングのメリットは、自宅から相談できることです。
特に自宅や職場の近くに相談先がない方や、自宅や職場の近くで相談することに抵抗がある人でも使いやすいのが特徴です。
また、夜遅くまで相談を受け付けているサービスもあり、時間の制約を受けにくいこともメリットと言えます。
一方で、オンラインカウンセリングには悩ましい点もあります。
それは、カウンセラーを選べるからこそ、選べなくなるということ。
無数にいるカウンセラーのプロフィールを見ても、「誰がいいのか分からない」と迷ってしまうんですよね。
特にメンタルが弱っているときは、選ぶこと自体が負担になります。

数百人のカウンセラーが在籍しているサービスもありますし、ココナラは「傾聴」で7,000件以上ヒットするんです。
もはや何を基準に選んだらいいかわからないですね。
最初から完璧に選ぼうとしなくていい
そんなときは、最初から完璧なカウンセラーを選ぼうとしなくて大丈夫です。
初回の相談は、インテーク面接と言って、悩みの情報を整理する時間です。
ここで、「この人に安心して話せそうか」、「否定されずに聞いてもらえそうか」を確かめてみてください。
一人目でぴったり合う人に出会えなくても大丈夫です。
合わなければ、次回から別の人に変えることもできます。
迷ったら見るポイントは3つだけ
カウンセラー選びで迷ったら、最初は次の3つだけ見ればよいと思います。
| 見るポイント | 内容 |
|---|---|
| 悩みとの近さ | 仕事、人間関係、不安、休職・復職、キャリアなどに触れているか |
| 資格・経験 | 公認心理師、臨床心理士、認定心理士、キャリア系資格など |
| 話しやすそうか | プロフィール文を読んで安心できそうか |
最初から細かく比較しすぎると、かえって動けなくなります。
まずは「仕事の悩み」「職場の人間関係」「不安」「キャリア」「休職・復職」などに触れている人を選ぶと、決めやすいかもしれません。
選ぶ時間を区切る
もう一つおすすめなのは、選ぶ時間を区切ることです。
- 15分だけプロフィールを見る
- その中で気になる人を一人選ぶ
- 初回だけ相談してみる
このように、選ぶときの条件をあらかじめ決めておくと、必要以上に悩まなくなるかもしれません。

オンラインカウンセリングでカウンセラーを探し続けると、時間が溶けるようになくなります。
結果として「誰に相談したらいいかわからない」になってしまうので、あえて時間の上限を付けて、その中で決めるのがいいでしょう。
カウンセラー選びは、最初の一人で一生の相談相手が決まるわけではありません。
“まずは一回、話せそうな人に相談してみる”くらいの気持ちで始めてみるのがいいですよ。
働き方に悩んでいるならキャリアカウンセリング
メンタルの悩みと混ざりやすいのがキャリアの悩みです。
- 今の部署がつらいだけなのか、異動すれば変わるのか
- 一時的に疲れているだけなのか
- 公務員という組織そのものが合わないのか
- 公務員を続けた方がいいのか、転職した方がいいのか
- これからどう働けばいいのか
こうした悩みは、心の問題だけではなく、働き方の問題でもあります。
この場合は、キャリアカウンセリングが役に立つはずです。
キャリアカウンセリングでは、自分の経験、価値観、得意なこと、今後の働き方などを整理していきます。
転職するかどうかを含めて、自分はこれからどう働きたいのかを考える場所と捉えるといいですよ。
転職前提ではなく「続けるかどうか」も相談できる
公務員を続けるか迷っているけれど、本当に転職していいのかわからないという方が、現状を整理できるサービスがキャリアカウンセリングです。
キャリアカウンセリングをとおして、今の仕事を続けるという判断をすることもあるはずです。
まずは、今の悩みを言葉にするところから始めてみてもよいと思います。
公務員に特化したクジラボのようなサービスから、キャリアコーチングを主とする
POSIWILL CAREER(ポジウィルキャリア)のようなサービスもあります。

ただしこれらのサービスは、通常のカウンセリングと比べても高額になるので、慎重に判断してもいいと思います。
メンタル不調が強いときはキャリア相談だけで解決しようとしない
キャリアカウンセリングには注意点もあります。
眠れない、食べられない、涙が止まらない、出勤できないといった状態があるときは、キャリアカウンセリングだけで解決しようとしない方がよいです。
症状が出ている場合は、医療機関を優先的に考えてみてください。
転職エージェントは「動き出す段階」で使うもの
カウンセリングとは少しずれますが、仕事がつらくて転職を考える方も多くいます。
そんなときに登録しがちなのが転職エージェント。
もちろん転職活動を進める段階であれば、転職エージェントは非常に役に立ちますが、メンタルが弱っているときは少し冷静に考えてみましょう。
もしかすると、今は急いで転職をするよりも、気持ちを整理したり、心に休息を与える時間かもしれません。
「公務員の仕事はもう十分だ」
「次のステップに進もう」
「今までのキャリアを考えたとき、自分に合っている仕事が他にあるのでは?」
このような気持ちになったとき、初めて転職エージェントを検討するのがいいと思います。
状態別・相談先の選び方
ここまでの内容をまとめると、相談先は次のように考えると分かりやすいはずです。
| 今の状態 | 相談先の目安 | 相談先の例 |
|---|---|---|
| 病気休暇・休職を考えている | 精神科・心療内科 | ▶エニキュア |
| 眠れない、食べられない、出勤できない | 精神科・心療内科 | ▶エニキュア |
| 不安や落ち込みを専門的に整理したい | 公認心理師・臨床心理士などのカウンセリング | ▶うららか相談室 ▶Kimochi(キモチ) |
| 自然と涙が出る、仕事を考えると苦しい | 公認心理師・臨床心理士などのカウンセリング 必要に応じて医療機関 | ▶うららか相談室 ▶Kimochi(キモチ) ▶エニキュア |
| とにかく誰かに話して楽になりたい | 傾聴・話し相手サービス | ▶TALKFULLNESS ▶うららか相談室 ▶coconara(ココナラ) |
| 公務員を続けるか迷っている | キャリアカウンセリング | ▶クジラボ |
| 転職前提で悩んでいる | 転職エージェント | ▶サクキャリマッチ |
どこに相談すべきか迷うときは、まず自分の状態を見てください。
- 体に症状が出ているのか。
- 仕事に行けているのか。
- 診断書が必要なのか。
- 気持ちを整理したいのか。
- 働き方を考えたいのか。
- 具体的に転職活動をしたいのか。
ここを分けて考えるだけでも、相談先はかなり選びやすくなるはずです。
Q&A
- 精神科と心療内科はどちらに行けばいいですか?
眠れない、食欲がない、出勤できない、不安や落ち込みが強いなど、心の不調が中心の場合は、精神科・心療内科のどちらも相談先になります。
厳密には、精神科はうつ病や不安障害など心の症状を中心に扱い、心療内科はストレスが体の症状として出ている場合に相談されることが多いです。
ただ、実際には医療機関ごとに対応範囲が異なります。
まずは公式サイトで、うつ、不安、不眠、ストレス、適応障害などに対応しているかを確認するといいでしょう。
- 病院に行くほどではない気がします。それでもカウンセリングを受けていいですか?
受けていいと思います。
カウンセリングは、限界まで追い込まれた人だけが使うものではありません。
「仕事のことを考えると気が重い」
「人間関係の悩みを誰にも話せない」
「辞めたいのか、休みたいのか、自分でも分からない」
「同じことを何度も考えてしまう」このような段階でも、第三者に話すことで気持ちが整理されることがあります。
ただし、眠れない、食べられない、出勤できない、涙が止まらない、消えたい気持ちがあるなど、症状が強い場合は、カウンセリングだけではなく医療機関にも相談してください。
- オンラインカウンセリングでも効果はありますか?
人によりますが、オンラインでも「話すことで気持ちが整理された」「職場以外の人に話せて楽になった」と感じる人はいます。
オンラインカウンセリングのメリットは、自宅から相談できることです。
市役所職員の場合、地元の相談室に行くことに抵抗がある人もいると思います。
「近所で誰かに見られたくない」
「職場関係者につながっていたら不安」
「仕事終わりに移動する余裕がない」という人には、オンラインの方が使いやすい場合があります。
ただし、カウンセラーとの相性はあります。
一度合わなかったからといって、カウンセリング全体が合わないとは限りません。
合わないと感じたら、別のカウンセラーに変えることも選択肢のひとつですよ。
- カウンセリングは保険適用されますか?
カウンセリングは、基本的には自費になることが多いです。
特に、民間のカウンセリングルームやオンラインカウンセリングでは、保険適用ではなく、1回ごとに料金を支払う形が一般的です。
一方で、精神科・心療内科などの医療機関で、医師の診察とあわせて行われる心理的な支援については、保険診療の中で受けられる場合もあります。
ただし、すべてのカウンセリングが保険適用になるわけではありません。
費用が不安な場合は、職場のメンタルヘルス相談窓口やEAP、自治体・公的機関の相談窓口を確認してみるのも一つの方法です。
- 職場の相談窓口を使うのが不安です。外部に相談してもいいですか?
外部に相談しても大丈夫です。
自治体によっては、職員向けのメンタルヘルス相談窓口やEAPが用意されている場合があります。
無料または低額で使えることもあり、制度としては便利です。
ただ、市役所職員の場合、
「相談内容が職場に伝わらないか不安」
「人事につながるのではないか」
「同じ自治体内の相談窓口だと話しにくい」と感じることもあると思います。
職場の制度を使う場合は、守秘義務や相談内容が共有される範囲を確認しておくと安心です。
それでも不安が強い場合は、外部のカウンセリングルームやオンラインカウンセリングを選ぶのも一つの方法です。
- 公認心理師と臨床心理士は何が違うんですか?
公認心理師は、心理職の国家資格です。
臨床心理士は、臨床心理学にもとづく専門的な訓練や試験を経て認定される民間資格です。
どちらも心理支援の専門資格として知られています。
専門的に気持ちを整理したい、不安や落ち込みについて相談したい、職場の人間関係で苦しさがあるという場合は、公認心理師や臨床心理士が在籍している相談先を選ぶと安心です。
ただし、診断や薬の処方、病気休暇・休職に必要な診断書の作成は医師の役割です。
- 認定心理士に相談しても大丈夫ですか?
認定心理士は、大学で心理学の基礎を学んだことを示す資格です。
そのため、公認心理師や臨床心理士のように、臨床的な心理支援を行う専門資格とは性格が異なります。
ただし、認定心理士だから相談してはいけないという意味ではありません。
「心理学を学んだ人に話を聞いてほしい」
「まずは気持ちを吐き出したい」
「専門的な心理療法までは求めていない」という場合は、認定心理士や傾聴型の相談員がいるサービスも選択肢になります。
一方で、不安が強い、自然と涙が出る、眠れない、出勤できないなどの状態がある場合は、公認心理師・臨床心理士などの専門カウンセリングや、精神科・心療内科も検討してください。
まとめ:限界になる前に相談していい

仕事がつらいとき、いきなり退職か我慢かで考える必要はありません。
相談先には、それぞれ役割があります。
- 精神科・心療内科は、診断や治療、薬の処方、診断書が必要なときの相談先
- カウンセリングは、気持ちや考えを整理するための相談先
- 傾聴・話し相手サービスは、まず誰かに話して楽になりたいときの選択肢
- キャリアカウンセリングは、働き方や今後の方向性を整理する場所
- 転職エージェントは、具体的に転職活動を進める段階で使うもの
眠れない、食べられない、出勤できない、診断書が必要なら、精神科・心療内科などの医療機関に相談してください。
一方で、そこまでではないけれど、メンタルに不調を感じている方や、仕事には行けているけれど、毎日つらい方、誰にも話せず悩みを抱え続けている方は、カウンセリングを受けてみてください。
相談する人は、決して弱い人ではありません。
限界になる前に、自分を守るための選択肢になるはずです。
まずは、今ひとりで抱えている気持ちを、少し外に出すことから始めてみてくださいね。
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